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民進党はなぜ弱いのか

 与党の支持が減っても、民進党の支持が上がらない理由を書く。

 

カネがない

まず何と言ってもこれに尽きる。野党マジで金がない。金がないのに企業献金を受け取らないスーパーハードな人が結構いる。学生のインターンが一軒一軒戸別訪問で個人献金をもらってたりするくらいだ。

マーケティングなんかも微妙にしょぼい。

支部長に配れる金も少ない。優秀な人材が何年も地元を回って地盤を固めることができない。

小沢一郎にせよ、田中角栄にせよ、あれほど権勢を振るったのは、何と言ってもカネ集めがうまかったかである。金は票になるが票は金にはならない。

運動員がいない

自民党には膨大な地方議員バキバキ利権で繋がった地場産業ネットワークがある。運動員にはことかかない。公明にはもちろん最強の集票マシーンがいるし、共産党も日青が結構組織としては強い(赤旗もあるし)

民進党には連合しかない。ポス張りやらなんやらは連合がいないと成立しない。

自民党地方ネットワーク創価学会、こんなのに勝てるわけがない。

世襲議員が少ない

民主党/民進党歴史20年くらいである。地元に入り込める利権ネットワークがないのだ。所詮政治は「おつきあいである小選挙区で安定して勝てるのはやはり世襲議員である民進党にいる世襲議員はだいぶ減ってしまった。これで選挙に安定して勝てるわけがない。

民進党には世襲議員が少ない。しかし、世襲というのは「強くてニューゲーム」のようなものだ。

といいこと尽くめだ。実際、閣僚ほとんどは世襲である

そもそも、地方の顔役が、官僚上がりの若造にいい顔をするわけがない。「後ろ盾」が必要であり、それが世襲議員だと親父だったりするわけだ。

しかし、社会党系のつながりも既に切れて久しい民進党にはそういう「歴史」がない。

じゃあなぜ民主党政権につけたのか?

理由はいくつかある。

鳩山&小沢コンビ

今の惨状からは想像もつかないが、かつて小沢はたった一人で自由党が数十議席取れるほど力があった。鳩山由紀夫はニューリーダーともてはやされ、鳩船新党だなんだと騒がれていた。

美味しい政策

民主党マニフェストはほとんど詐欺に近いものだった。しかしそれでも、高速道路無償化や、ガソリン値下げなど「おいしい」政策をどんどん打ち出した。これに国民は飛びついた。

農家への戸別所得補償制度という、バラマキの極みみたいな政策があったが、これは選挙対策としてはやはり100点満点だったのだと思う。

小泉純一郎の人気があまりに高かった

安倍晋三福田康夫麻生太郎の一挙手一投足は小泉純一郎と比べられ、相対的に人気は落ちていった。

これは、民主党政権にも言えることだ。民主党政権小泉構造改革の幻影に常に苦しめられた。と、同時に小沢民主党の幻影にも苦しめられた。

安倍晋三の次の総理大臣は大変である安倍はそれを分かっているか任期を延長した。

 

結局、なぜ民進党は弱いのか

民進党がなぜ弱いのか、という問いは「貧乏人の息子はなぜ貧乏なのか」という問いに似ている。

民進党に弱いのは地盤がないからであり、地盤が無いのは弱いからだ。

民進党日本の政治の負の歴史を背負っている。民進党地盤がないのは、自民党議員戦後ずっと勝ってきたかである

自民選挙大敗しても組織はしっかり残ったが、民主党は一度の大敗で完全に組織がなくなってしまった。そもそもの組織的強度がないからだ。

民主党政権がひどかった、というのはある部分では正しいが、それはどちらかといえば小泉以降、あるいはリーマン以降とくくられるべき政治的空白であるように思う。(リーマン後の麻生政権は恐ろしいほど無力であった)

森喜朗がどんなに酷くても自民党はそのあと選挙に勝っているわけだから、前政権のことを言うのはあまりフェアな議論ではないように思う。

 

じゃあどうするべきか

日本未来は暗い。高齢化は誰にも止められず潜在成長率は低い。日本が成長する見込みはない。

自民党政権だろうが民進党政権だろうが共産党政権だろうが、これを解決する魔法手段はない。

とすると、夢を見せるには先送りするしかない。減税と給付である旧民主党は財源の裏付けがないと言われながら減税と給付を主張し続けて選挙に勝った。

かつて民主党が勝った時の方法模倣するのである

企業献金も復活し世襲制限も解く。維新のように利権まみれでも臆面もなく「しがらみのない改革政治」を打ち出す。

思えば、かつて民主党には長尾敬山谷えり子西村眞悟がいた。彼らは自民党以上に右と言われていた。そういうごちゃまぜ集団が「自分たちの手で政権交代を起こす」という漠とした機体で寄り集まったのが民主党だったのだ。その期待が萎めばみんな離れていくのは当然だ。

民進党は、どんなに利権まみれであろうが、利権が一党に凝り固まっているよりは二つの党に分散されている方がいい、と割り切るべきだ。そして企業献金の復活と世襲制限廃止に踏み切り、財源論などと言う青臭い議論はやめるべきだ。

付記すると、もちろんこれは偽悪的な言い方である。しかし、このような現実的なアプローチを経ない限り、真の理想的な政党政治に近づくことすら叶わない、というのが現実ではないだろうか。

 

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